最優秀賞
『のらねこノラ』 すげ いずみ
鉛筆、色鉛筆、アクリル絵の具
のらねこのノラは大きな公園にひとりぼっちで暮らしていました。
風が冷たい秋のある日、ノラがベンチでひなたぼっこをしていると、
セーターを何枚も重ね着したおばあちゃんがやって来ました。
優しくて、おしゃべり好きなおばあちゃんに、ノラの心がほどけてきます。
優秀賞
『まんまるおつきさま』 かとう たかこ
アクリル絵の具
おつきさまのじまんは、まんまるなこと。でも、あるできごとで おつきさまは でこぼこになってしまいます。
おおきくおもくなり、まちへおちてしまうのです。おつきさまが また、まんまるにもどるきっかけとなったのは、
ひとりのおんなのこのことばでした。おつきさまが おんなのこにいわれたこととは…
優秀賞
『キツネとフライパン』 風 信子
水彩、色鉛筆、パステル
あきが やってきました。
ドングリの ごちそうを ひろっていた キツネが、みちの すみっこに いちまいの さびたフライパンを みつけました__
ひとりの キツネと、だれからも わすれさられていた フライパンの、あきから ふゆにかけての はなしです。
入選
『ゆきのよるのアイスクリーム』 久保田 寛子
アクリルガッシュ
あるしずかなよる
れいとうこのなかでは、せいひょうきさんとバニラアイスさんがおしゃべりしています。
「こんやはゆきがふっているらしいよ。」
「ゆきって、なあに?」
バニラアイスさんは、ゆきをみにいこうとれいとうこからとびだしました。
入選
『うんのいいねこ/うんのわるいねこ』 ホリべ クミコ
マーカー、ホワイトペン
「うんのいいねこ」と「うんのわるいねこ」は別々の家に暮らすねこ。
それぞれの家で起こる同じ出来事を、ねこ達の視点から「ぼくはうんがいい」「ぼくはうんがわるい」の気持ちでお話しは進んで行きます。
あなたは「うんのいいねこ」「うんのわるいねこ」どちらの気持ちになりますか?
入選
『ちくわくんとマカロニぼうや』 こうじま いちお
アクリル絵の具、トレーシングペーパー
と或る家の冷蔵庫に、「ちくわくん」というお腹を空かせた竹輪がいました。ちくわくんの夢は、自分のお腹(竹輪の穴)に具材を詰めてもらうことでした。ある日、ちくわくんは、お腹にキュウリを詰めてもらって竹輪キュウリになりました。それを近くで見ていたのは、「マカロニぼうや」。彼らは、自分達のお腹(マカロニの穴)にも、何か詰めて欲しい!と言い出しました。果たして、マカロニぼうや達の夢は叶うのでしょうか…。