第7回 受賞作品

最優秀賞

『水の中のギズバ』絵と文 クボ桂汰 

水がこわい。海がこわい。闇がこわい。
大きな水飛沫は僕を遠去ける。
僕の廻りの影だけがカラカラに乾いていく。
やがてギズバがやって来る。水飛沫をあげ
海の上を走ってやって来る。ギズバ!ギズバ!
足の付かない海に溺れそうになりながら、
僕はギズバを求める。
そして物憂い夏がまたやって来る。
僕の廻りの影だけが、カラカラに白く白く
乾いていく。

優秀賞

『キリンさん!耳がかゆくなったらどうするの?』絵と文 soku

ある日散歩にでかけたキリンさん。おいしそうな果実を発見、首をぐっとのばして夢中に食べていました。そのとき、一匹の蚊があらわれて耳をさされてしまいました。かゆい!!必死に首をまげ、足を伸ばしてみても届かない!後ろの足を伸ばしてみても届かない!!今度は地面に耳をこすってみたり、水に入ってみたり・・・それでも、かゆみは収まらず。きりんさんはいったいどうなるの?

「まいにち ひまだなぁー」
そう言っては、毎日ゴロゴロしているきつね。なにせ、なまけものですから 遊ぶ友達もいません。
そんなある日、いつものように、ゴロゴロしていたら ちょうちんが落ちていました。
きつねは ちょうちんを拾いあげて ポッ と火をつけました。
じっとしていられなくなった きつねは大喜びで歩き出しました。そして、きつねが見たものとは?

入選

『ひこーきばった』絵と文 ありす・まあさ

「あっ、たいへんだ!」クリスマスも近いある日、きれいなつる草が宅配便で届きました。なんとそこから、ひょっこりバッタが出てきたのです。思いがけずに旅をしてきたバッタ…「どうしよう?」今は冬。でも春になれば、なんとかなるかもしれない。そして近くの公園に放そう。「オレ、屋久島から飛行機に乗って来たんだ」「すごーい」なんて、バッタの会話を想像したら、楽しくなってきました。さっそく本を見ながら飼い始めました…

『たんぽぽのふね』 絵と文 丸山綾子

小さな小さな女の子と犬、ぽぽんとポンタはとても仲良し。ある日、2人はたんぽぽのききゅうに乗り旅にでます。ところが、ききゅうは風に飛ばされて、すぐに壊れてしまうのでした。ぽぽんとポンタは出会った動物たちと、もっともっと大きな「たんぽぽのふね」を作ることにします。

『 とれかけボタンくん』 絵・関谷奈々 文・渡辺潤平

コウちゃんがいつも着ている空色のシャツの、上からふたつ目。
ぶらんぶらんと今にもとれちゃいそうなのが、我らがとれかけ
ボタンくん。
風にビュンビュン吹かれても、せんたくきでグルグル回されても、大好きなコウちゃんのためにがんばります。
ある日、コウちゃんが公園のてつぼうで遊んでいると…プチン!といやな音が。
どうする?どうなる?とれかけボタンくん。

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