第8回 受賞作品

最優秀賞

『みつめる』 絵・池上 典衣 編集・吉田 祥平

「ぼくはきゅうりを見ている。
きゅうりはハエを少しおびえながら気にしている。そのハエは…
こんなふうに世界のすべてのものは、つながって、からまって、
輪になっている。」

 

優秀賞

『オクラボート』 絵と文 くさまひろこ

ボクは畑で散歩をしていた。おいしそうなオクラを見つけたので
食べようとするとオクラは折れて川へと落ちた。ボクも一緒に落
ちた。オクラをボートにしてボクはちょっとした冒険にでた。今
まで見たことのない川からのながめにおどろいたり、たくさんの仲
間をボートに乗せて船長気分になったり…。ボートの上でのハプニ
ングを乗り越えて『ボク』が成長していきます。

 

『はなおさん』 絵と文 吉田 真理

やまごぼう村に住む、はなおさん。彼の特技は、花を育てることと、
鼻を飛ばすこと。鼻を飛ばす、というのは、・・・・・はなおさん、
自分の鼻を、取り外し、ロケットのように飛ばすことができるのです。
暑いときにも、寒いときにも、とても便利な鼻。それによって、はな
おさんの生活は、いろどり豊かになるのでした。

 

入選

 

『セベクとふしぎな小石』絵と文 庄野 ナホコ

鰐頭(わにあたま)の神さま、セベクがナイルの岸辺で拾った、
かがやく小石。
そのふしぎな小石をパックリ飲み込んだしばらくあとに、ひざか
ら小さな緑の芽がはえてきた!セベク悩むも、双葉をあわれと思
し召し、みずからの身体を土としてそだてよう、と考えた。いっ
たいどんな花が咲くのだろう、とそれもまた楽しみで。

 

『ぼくらのいちにち』絵と文 おくはら ゆめ

くさをはむ、くさをはむ、くさをはむ。
くさをはむ、かぜにおう、それみてる。
くさをはむ、かおよせる、なにもしないよ。
くさをはむ、みずをのむ、くさをはむ。
ぼくらのいちにち こんなかんじ。

 

『ソースとショウユはおともだち』絵・ёchan 文・角地 アキエ

大きな大きなめだまやきが原っぱにありました。それを見つけた
ソースとショウユでしたが、どちらがめだまやきに合うかと言い
合い、ついにケンカになりました。けれども二人は、まっすぐに
立っていないと中身がこぼれてしまうのです。二人は慌ててケン
カをやめました。あたりはポカポカいい天気。けれど、ショウユ
が大変なことになってしまって、ソースは大慌て!!

PAGE TOP