最優秀賞

『キースとパッドおつかいにいく』 　絵と文　オームラトモココ

キースとパッドはママが作ったパイをおばあちゃんに届けに行くことになった。大好きな自転車に乗って。
森をぬけ山をこえ、町をぬけ、海をこえ・・・長い道のりはハプニングの連続。
はたしてキースとパッドは無事におばあちゃんにパイを届けることはできるのか・・・？

優秀賞

『６人の老人と暮らす男の子』 　絵と文　植垣歩子

パパとママは、ぼくがうんと小さい頃に死んだ。以来、ぼくは6人の老人達と暮らしている。
ルイーズ、キティ、アロイーズ、ヘンリー、トロツキー、ピジョン。
その騒々しさは、壊れたラジオが6台あるみたい。ケンカが始まったと思ったら、もう仲直り。
夜は、ゼーゼー、ダンス。7時に寝て、朝は4時起き。聞こえないふりのトロツキー。
ふらりとどこかに行ってしまうピジン。・・・そんな気ままな6人と、今日もぼくは一緒に暮らす。

『かえりみち 』 　絵と文　軽部武宏.

「僕、眠くなってきた・・・。」

夕闇せまる中、パジャマ姿の子どもが一人ぽっちで家へと向かう。
騒がしい大きな樹、真っ暗なトンネル、巨大な工場、不気味な階段。辺りはもう真っ暗だ。
「ポチャン、ドボン」て何の音！夢か？まことか？
このかえりみち・・・。木版画による作品。

入選

『モモのゆめ』 　絵と文　津金愛子

カイ、ルル、モモは仲の良い三人きょうだいです。
最近のお気に入りの遊びは、だれが一番おもしろい夢をみたかきょうそうすることです。
けれど、モモだけさっぱり夢をみることができません。どうにか夢をみようとがんばってねむってみても、やっぱりだめです。
そんなモモのところへ、ある夜、「夢の国のおばけ」がやってきました！
モモは楽しい夢をみることができるのでしょうか？

『雨やどり』　絵と文　佃二葉

天気予報がハズれて降り出した雨。まだ止みそうにない雨。
今日一日の出来事をおみやげに、雨やどりをする人々。家路を急ぐそれぞれの傘の下では、どんな時間がながれているのでしょう。
そんな彼らの後ろ姿を見つめる「わたし」のおむかえは誰？
待ち人来たらず？いえいえ、雨の中を彼女はたったひとりでやってきたのでした・・・。

『おとしものがかりのかばたくん』　絵と文　松澤由佳

せかいじゅうの、だれにもひろわれなかったおとしもの。それらはどこへきえてしまうのでしょう。
そして、どうしてもみつからないおとしもの。それらはどこへいったらみつかるのでしょう。
そんなひみつが、このほんをみればわかりますよ。