ワークショップリポート2016 版画と製本
レポート:staff “s”

木版画
今回より山口マオさんを講師にお迎えして、木版画のワークショプを開設することができました。

初めてなので、どんな木版画ができるのか完成を期待してワクワクする一方、つつがなく作業を進められるかどうか不安でドキドキもしていました。版を彫る作業に苦戦し、予定時間を大幅にオーバーしてしまいました。が、みなさん頑張った甲斐あって力作が出来上がりました。

写真 2016-08-23 17 21 43.jpg山口マオさんによる講評

山口マオさんの木版画は浮世絵に近い手法を用い、一版多色刷りで仕上げます。こんな多彩な表現が木版画でできるなんて!と感嘆の声も聞こえました。板は版画用のシナベニヤ、インクは水性のガッシュを使用しています。木目も綺麗に映えています。

写真 2016-08-23 15 51 13.jpg写真 2016-08-24 17 03 46.jpg


銅版画
水上多摩江さんによる銅版画の講座では、エッチングとドライポイントでメインの作品を制作しました。経験者が多く、みなさんそれぞれのペースで手際よく版を彫り上げ、好みの色でせっせと刷りました。
銅版画の出来映えには、刷りの良し悪しが大きく関わってきます。版にインクを詰めて、布で拭き取り、プレス機に掛ける。たったこれだけの作業ですが、ひとつひとつの作業において力の入れ加減に慎重に気を配らなくてはなりません。繊細なエッチングの線を綺麗に刷るのには、みなさん苦戦されていました。
写真 2016-08-25 13 44 43.jpg写真 2016-08-25 14 21 39.jpg

その後、時間に余裕のある方は紙版画にも挑戦。エッチングと違って、薬品による腐食をしないので手軽にできるのが紙版画の良さです。エッジのある金属の細い線にインクが滲んで、独特の趣きがあります。
写真 2016-08-25 16 42 56.jpgエッチングとドライポイントの作品

製本
「思いがけない素材の表紙」というテーマでの製本ワークショップ。
小井戸幸子さん指導のもと、まずは一折り中綴じという方法で中身を作ります。これが簡単そうに見えて、繊細で緻密な作業でした。紙をしっかり折ること、採寸や裁断する時にはずれないよう工夫すること、ちゃんとした道具を使うこと。ひとつひとつが出来映えに関わってきます。
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表紙の素材は、木材、ウレタン、アクリル板、フェルト、コルク、金網等が用意されましたが、一冊目は全員一緒に、ハガキサイズの木材を表紙にしました。背表紙にはお好みの色のクロスを合わせてオシャレに仕上げます。麻紐をぐるりと巻いて完成です。
2冊目からはそれぞれが選んだ素材別に説明を受けて、家に持ち帰って制作してもらいました。
このワークショップで学んだ製本の技術を生かせば、自分の好みの素材を探して、他にはないオリジナルの一冊ができるはず。
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